Natron がクラリオスと協力してナトリウムの初の量産を開始

ナトリウムイオン電池のメーカーであるNatron Energyと、モビリティ用の低電圧先進バッテリー技術のメーカーであるClarios International Inc.は、初の量産型ナトリウムイオン電池の製造で協力します。

クラリオス メドーブルックの施設は、2023 年に量産が開始されると世界最大のナトリウム イオン電池工場になります。この提携により、米国はナトリウム イオン電池製造の最前線に立つことになります。

Natron は、大量生産のためのナトリウム イオン電池の化学開発に 10 年を費やしてきました。 2020年、ARPA-EはSCALEUPプログラムを通じて同社に2000万ドルを与え、ナトリウムイオン電池の生産量を30倍に増やした。 (以前の投稿です。) 2021 年、Natron は世界初の UL 規格に準拠したナトリウムイオン電池製品をリリースしました。

複数のフォーチュン 500 企業が、独立したテストと実際の展開を通じて Natron のテクノロジーを検証しました。 重要なのは、Natron のナトリウムイオン電池には、最近のリチウムイオンサプライチェーンの価格変動の原因となっているリチウム、コバルト、ニッケル、銅、その他の鉱物が含まれていないことです。 紛争鉱物、外国の採掘プロジェクトや希少材料への依存がないため、顧客は安定した価格で Natron のバッテリーを安心して入手できます。 さらに、Natron のナトリウムイオン電池は熱暴走が発生しないため、火災の危険がなく、安全に輸送および廃棄できます。

現在、Natron のバッテリーは主にデータセンターや通信ネットワークなどの重要な電力用途に使用されています。 将来のアプリケーションには、電気自動車やグリッドエネルギー貯蔵も含まれる可能性があります。

Natron のバッテリーは、リチウムイオン製造に使用されるのと同じツールと装置を使用して製造されます。 この製造要件の類似性により、Natron と Clarios は Clarios Meadowbrook リチウムイオン施設の一部をナトリウムイオン製造に活用することができ、新しい工場を建設する場合と比較して低コストで市場投入までの時間を短縮できます。

この契約に基づき、ナトロン独自のプルシアンブルー電極ナトリウムイオン化学に基づく電極と大型電池は、ミシガン州オランダにあるクラリオスが所有する既存の工場で製造されることになる。 クラリオス メドーブルック工場は、オバマ大統領が署名した 2009 年米国復興再投資法 (ARRA) プログラムの一環として建設され、過去 10 年間にわたり自動車用リチウムイオン電池を生産してきました。

SCALEUP プログラムを通じた米国エネルギー省の ARPA-E 機関からの支援を受けて、Natron はクラリオス メドウブルック工場に新しい電池組立装置を設置し、産業用電力市場の顧客向けにナトリウムイオン電池の大量生産を可能にします。

このプロジェクトは、Natron の新時代の始まりを示し、製品開発から大規模な顧客へのサービス提供へと移行します。 Natron は、このプロジェクトの実現に貢献した ARPA-E と Clarios からの継続的なサポートに感謝しています。

投稿日: 2022 年 5 月 5 日 in バッテリー, 製造 | パーマリンク | コメント (6)